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ensemble 乙女が紡ぐ恋のキャンバス 感想

乙女が紡ぐ恋のキャンバス

ensemble♪さんの新作「乙女が紡ぐ恋のキャンバス」を現在プレイ中なのですが、怜奈√と紫月√が終了したので感想を。

ストーリー

主人公瑞木信が実の姉である杷虎に女装させられモデルをさせられていて、「次はヌード写真でもいいな」という言葉に危機感を覚え家を飛び出してしまう。女装姿のまま町に出て途方にくれていると一人の少女と出会う。行く宛がなくて困っていると告げると親切にも住み込みの仕事を紹介してくれるということに。しかしその仕事というのは奨学生として女子寮でメイドをすることだった。
「鳳后藝術学園」
名だたる芸術家・及び画商の育成に特化したお嬢様の通う女学園
そこで、主人公瑞木信は女学生として生活していくことになる----

以下、ネタバレを含む感想です。了承済みの方は続きをどうぞ

私は「花と乙女に祝福を」をプレイしていないのでensemble♪さんの過去作と比較することができないので完全に「乙女が紡ぐ恋のキャンバス」単品の感想を。

この作品はキャラクターが非常に良いと思います。

メインヒロイン5人はもちろん、サブもいい感じで個人的にはメイドの昭江さんがすごく好きです。

大変残念なことに昭江さん√は存在しないようですが・・

CVもキャラクターに合っているのでいい感じです。特に不快感を覚えるようなキャラは居ませんでした。

ちなみに主人公もボイスありです。普通に可愛いです。

ストーリーは、キャラゲーにしてはしっかりしているという印象。

すごく練りこんでいるというわけでは無いですが、面白かったです。

所々、ご都合主義が出てきますが特に気にしない様な人であれば普通に楽しめると思います。

キャラゲーとしてはヒロインとのイチャラブは控えめ。

どちらかと言うと日常パートでのヒロイン達とのドタバタを楽しむ感じかな。


Hシーンの数は回想では枠は28個ですが、他のゲームでは1つになっているのを2,3個くらいに分割しているので一人あたり2,3個くらい?

なので枠数は多いですがHシーン数的にはそこまで多くありません。


あと、シナリオの√分岐なんですが一番最初にあります!

物語の始めの方で書くヒロインたちに対して「手伝う/手伝わない」「手を降る/無視する」みたいな簡単な選択肢が出てくるんですが。

これで√が決まってしまいます。注意しましょう。

私は、こんな始めの選択肢何選んでもいいだろ~っと甘い考えで先に進んでしまったらいつになっても新たな選択肢が出てこず、いつの間にか怜奈√のEDへ辿り着いてしましましたw

√によっては殆ど出てこない子などいるので攻略したい子がいるなら序盤の選択肢をしっかり選びましょう!

さらに、怜奈と紫月はクリア後にEXシナリオがあります。

それでは、個別√の感想を

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怜奈√
おそらくメインヒロインという位置づけである怜奈だけあり、ストーリーは結構壮大です。

体験版をやった方はある程度想像できていると思いますが、他の√では明らかにならないような重大な謎も明らかにされるので、少しシリアス路線です。

終盤の盛り上がる場所まではほとんどシリアス路線なので少々疲れるかもしれません。

シリアスと言っても「重い」というわけではないのでシリアスが苦手な方でも大丈夫だと思います。

終盤の盛り上がりにかけては、主人公の過去や「絵」に対する熱い思いが書かれていたりと読み応えがあります。

しかし、この√が作品としてのメイン√としているのであれば、まだ盛り上がりが足りないかなといった印象。

結構、キャラごとに√は完全に孤立しているので作品全体としてのメイン√というものは存在していないのかもしれません。

それならばこの終わり方でも十分かなという感じです。

まぁ怜奈が可愛いのでそれだけでシナリオの不満分は補えます!

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幸√
ストーリーですが、言ってしまえばよくある話。なのですが、普通に面白かったです。

よく見るようなお話・・ではあるのですが、最後のシーンへ向けての物語の作り方は良かったと思います。

この√も怜奈√と同じようにシリアス多めで、ギャグ系は殆どありません。

終始シリアス路線ですが、その分最後は感動的な終わり方になります。後味の良い終わり方という感じですね。

あと、なぜか幸√はHシーンが他キャラより多いです。

回想では6枠。Hシーン数的には3回かな?

そして、幸√はこのゲームの題材であろう「絵」を非常にうまく使用し、ユーザーにこの一言を伝えたかったというところが見えてきます。

そのメッセージが良く伝わってきて、それを伝えるためのENDまでの道のりだったのかなと思います。

非常に良い√でした。

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紫月√
こちらは、怜奈√とは対照的に結構賑やか感じです。

怜奈と紫月のキャラの掛け合いや、主人公を掛けての愛の料理対決!などドタバタ系で楽しかったです。

紫月√へ入ってすぐにわかることなのですが紫月は主人公の幼馴染です。

なので女装している主人公にすぐに気づき素性を知っている自分が影からサポートをしようとしてくれたりとやさしさが覗けます。

この√は基本的にはにぎやかな感じなのですが、それだけではなく怜奈√とは別の視点で主人公の過去や杷虎についてなど非常に重要なことが明かされます。

過去のことがわかるにつれて紫月がいかに主人公のことを愛していてそのために頑張っていたかなども語られます。

この√のテーマは10年来の紫月の一途な思いとかそんな感じでしょうか。

明かされていなかった謎も語られ紫月の思いも形になりハッピーエンドというとこでしょうか。

しかし、この√序盤は非常に楽しかったのですが、中盤以降がご都合主義を駆使してのハッピーエンドにつながった当たりには疑問を感じますが。

まぁ綺麗にはまとまったのかなという感じです。



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不満点
まず、女装物であるにもかかわらずそれをあまり生かせていなかったんではないかなと思います。

さらに、主人公の絵の才能をもっとしっかりと取り上げた題材の√があっても良かったのではないかなと思います。

個別√へ入るとメインヒロインであるにもかかわらずほとんど登場しなくなるキャラクターがいたりするところも不満が残る。

さらに、明らかに個別√がキャラによってシナリオの出来が違うこと。


ココらへんの疑問などは、シナリオさんのブログにて色々書いてあったのですがこれを読んでみるとなるほどなと思う点が結構有りました。

この記事を読んでみると、色々思う点はありますね。

しかし、だからといって作品の評価などを変えることはありませんが、ここに書いてあることが本当であれば非常に残念です。

この人の本当の完成されたシナリオを見てみたかったですね。

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いろいろ書きましたが、ご都合主義でも楽しめるという方にとっては十分楽しめる作品であると思います。

私は結構ご都合シナリオでも楽しめるタイプなのでこの作品は楽しめました。

主人公のCVをやっている桐谷華さんの演技が非常にうまく、さらに可愛かったのでよかったです。

ご都合シナリオがあっても構わない。主人公さえ可愛ければ平気!というかたにはオススメです。
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